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行橋―みやこ豊津間7・4キロが開通 東九州自動車道 中間にスマートICとPA
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西日本高速道路株式会社(石塚由成社長)が整備している東九州自動車道・県内区間のうち、行橋市から京都郡みやこ町までの行橋インターチェンジ(IC)―みやこ豊津IC間が、12月13日に開通した。
開通区間は昨年3月23日に開通した行橋市下検地からみやこ町豊津の椎田道路に接続する7・4キロ区間。設計速度70キロの上下2車線で、総事業費は約460億円。区間中央付近にはETC車専用の今川スマートICとパーキングエリアが設置された。08年12月に工事着手、当初の計画を4カ月前倒しして供用を始めた。同区間の開通で福岡市や北九州市と京築地区が一般の高速道路で直結することになり、第3次医療施設への搬送時間短縮など救急医療体制の充実はじめ、交流人口拡大や物流機能強化など地域経済への波及効果が期待される。
当日は午後3時の開通を前に今川スマートIC付近の本線上で開通を祝うセレモニーがあり、福岡県の小川洋知事、沿線自治体の行橋市、みやこ町、築上町の首長、九州地方整備局の金尾健司局長らによるテープカットやくす玉割りが行われ、福岡県警高速交通隊のパトカーによる先導で行われた通り初めには、沿線に立地する航空自衛隊築城基地の軽装甲機動車や中型トラック、福岡県と北九州市の水素自動車などが参加し、開通を祝った。
その後、市立中京中学校で開かれた祝賀式典には約260人が出席。式では主催者を代表し、行橋市の田中純市長、西日本高速道路の石塚社長がそれぞれあいさつ。田中市長は「東九州に位置する沿線自治体にとって待望久しい開通式を迎えられたことは言葉にできないほど嬉しい」と感想を述べた上で、「高速道の整備によって、行橋市の公示地価は微増だが上昇傾向にある。都市機能の向上、地域経済の発展に活用していきたい」と話した。石塚社長は「工期を4カ月短縮し、早期完成につなげることができた。同区間の開通で北九州ジャンクションから椎田道路の終点・椎田南までの所要時間は10分短縮する」と開通による時短効果を強調、「平成27年3月末までに開通を記念した割引制度を設けた。多くの皆さんに利用していただきたい」と利用促進を呼びかけた。
来賓あいさつの小川知事は「北九州、京築地域は自動車に代表されるものづくり産業、豊かな農林水産業、神楽など郷土芸能が根付くポテンシャルの高い地域。黒田官兵衛ともゆかりが深く、大河ドラマの放映で行橋ICの利用は大幅に伸びている。企業誘致や地域の魅力を伝えるPR活動に力を入れ、全線開通への機運を盛り上げたい」と祝辞を述べ、九州地方整備局の金尾局長も防災や地域振興の視点から同道路の重要性や必要性を強調した。