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苅田町の第6自動車部品物流センターを稼働  川崎市のバンテック    日産九州、日産車体九州の増産対応で


 自動車部品物流大手の株式会社バンテック(川崎市川崎区日進町1丁目、小山彰社長)は1月9日、京都郡苅田町与原の同社敷地内に建設していた第6物流センターを稼働させた。
 第6物流センターは日産自動車九州株式会社(同町新浜町、児玉幸信社長)南側の白石工業団地内の同社敷地内に立地。鉄骨造り2階建て、延べ床面積2万1239平方m。垂直搬送機3基、荷物用エレベータ2基を導入したほか、室内照明にLED照明を採用した。主に日産九州や日産車体九州株式会社(同、渡辺義章社長)で生産される自動車部品の保管や納入などに対応する。
 総務部広報課では「主要顧客である日産自動車、日産車体が九州での生産を拡大させていることに対応するため、第6物流センターの建設に踏み切った」と話している。
 同社は1954(昭和29)年1月に日産自動車の子会社、横浜輸送株式会社として設立。97年10月に株式会社バンテックに社名変更、01年1月に日産からのMBO(経営陣買収)で独立、06年3月に東京急行電鉄株式会社の子会社、東急エアカーゴ株式会社と経営統合し、持ち株会社の株式会社バンテック・グループ・ホールディングスを発足させていたが、11年4月に日立物流の株式公開買い付けで日立物流グループ傘下となった。資本金は38億74百万円、従業員数は5409人(11年9月30日)。11年3月期の売上高(連結)は1319億円。九州では苅田町の日産九州周辺6カ所に自動車部品の物流センター(合計延べ床面積約10万5千平方m)を展開している。