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繰り越し工事増え中間期は増収黒字転換 富士ピー・エス 学校など耐震化需要増える
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プレストレストコンクリート(PC)工法を用いた土木、建築工事の株式会社富士ピー・エス(福岡市中央区薬院1丁目、菅野昇孝社長)の14年3月期中間決算は、売上高が前期比5・7%増の94億2400万円で増収、経常利益が1400万円の黒字転換となった。当期純利益も4億円の黒字に転換した。
繰越工事が前期に比べ68億円増加したことに加え、上期の建設事業の耐震補強工事の受注が堅調に推移するなどが増収につながった。一方、利益面では売上高が堅調に推移した影響から、前年同月の経常損失5300万円から黒字転換となった。純利益に関しては、同社が2010年に独占禁止法違反を受け、10年3月期と11年3月期に特別損失として引当計上した12億2200万円と、納付金8億2000万円の差額4億100万円を特別利益に計上。また、九州小竹工場の老朽化した機器などの資産を処分した結果、売却益1億円を特別計上した。
受注高は、土木事業、建設事業が好調に推移。土木事業は79・2%増の73億500万円、建設事業では学校施設、住宅などの耐震化工事で同社のFR板などの引き合いが増えたため、83・5%増の42億2200万円となった。
通期では、売上高が前年比17・1%増の204億円、営業利益が9・5%増の1億6000万円、経常利益が0・6%減の1億2000万円、当期純利益が5倍の4億8000万円を見込む。