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経常利益は前期比63・1%増の5億1千万円 リックス第1四半期


週刊経済2021年8月24日発行

売上高は89億円

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(安井卓社長)の2021年4~6月連結決算は、売上高が89億2900万円、経常利益が前期比63・1%増の5億1千万円となった。
営業利益は同56%増の4億2900万円、純利益は同85・2%増の3億4500万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が26億7千万円。整備部門だけでなく操業部門への営業活動に注力した結果、整備用部品や製鋼副資材の販売が伸長。また、耐火物解体機の大口案件が売り上げに寄与した。
自動車業界向けの売上高は16億4900万円。今後成長が期待される電池・モーター分野やデジタル技術に関する提案活動に注力した結果、脱油システムや配管洗浄装置、噴射時期計測システムの販売が伸びた。電子・半導体業界向けの売上高は、13億Ⅰ400万円。メーカー機能や修理サービス事業の強化、デジタル新商品の拡販やリサイクルビジネスにつながる活動に注力した結果、半導体製造装置用シール材や研磨材のリサイクル設備の販売が伸びた。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は5億9400万円。開発案件の対応強化やメンテナンスに関する営業活動に注力した結果、加硫機用バルブや加硫機用プレートの売り上げか伸びた。工作機械業界向けの売上高は、4億Ⅰ300万円。工作機械の複合化に対応する新しい回転継手の営業に力を入れたほか、新型回転継手の開発にも注力した結果、大手工作機械メーカー向け回転継手の売り上げが伸びた。
高機能材業界向けでは廃水処理設備向けの活動を強化するとともに医薬・化粧品業界の開拓に力を入れた結果、プラント向け真空ポンプや永久磁石研削加工機の売り上げが伸長。売上高は3億7100万円となった。環境業界向けではSDGsに関連する水処理関連事業の拡大に力を入れたほか、再生エネルギー分野への対応強化を図った結果、プラントメーカー向けベッセルや発電設備向けベルトクリーナーの売り上げが伸長。売上高は3億9400万円となった。紙パルプ業界向けでは家庭紙増産の設備投資とボイラーのメンテナンスに関する案件獲得に注力した結果、ボイラー用チューブや熱交換器メンテナンスの売上高が伸びた。売上高は2億3800万円だった。
今期の売上高見込みは386億円で、経常利益は前期比12・4%増の23億5千万円を見込んでいる。なお、今期から収益認識会計基準等を適用しており、各売上高については対前年同期比増減率を記載していない。