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    経常は2・4%増の401億1900万円  山九3月期


    4期連続で過去最高を更新

    総合物流大手の山九㈱(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2020年3月期連結決算は、売上高が前期比0・5%減の5694億6100万円、経常利益が同2・4%増の401億1900万円で減収増益だった。経常は4期連続で過去最高を更新した。
    物流事業では、港湾事業で主要船社、特に中国航路のコンテナ取扱量や船内・沿岸荷役量の減少とコンテナ輸送、機械梱包作業等の減少で減収となったが、港頭倉庫での保管・荷役作業の増加に作業効率化や単価改善が伴い増益となった。国際物流事業では、前期大型プロジェクトの輸送案件の剥落に加え、中国での国際貨物の取扱量等が減少した。3PL事業でも、中国の内需減退に伴う部品・材料輸送等は減少したが、国内や東南アジアでの化成品取り扱いや消費財輸送の増加に輸送効率と単価改善が伴ったことで増収増益となった。構内作業では、一部客先の生産・出荷量減や移管影響はあるものの、通信インフラ関連資材の生産量増加に加え、構内作業単価の改善も進んだ。物流事業全体では売上高が前期比1・8%減の2839億3200万円、セグメント利益が同7・2%増の108億4900万円で減収増益だった。
    機工事業では、保全作業で石油・石化構内の秋期から冬期にかけてのSDM(大型定期修理工事)が追加付帯工事も含めて増加したことに加え、国内外での年間を通じた常例保全作業の増加等はあったが、今年度は国内外におけるSDMがマイナー年であり、前年度メジャー年との工事量差をカバーするに至らず減収減益となった。一方、設備工事では前期の鉄鋼関連大型解体工事、電力関連定検工事、構内設備増強工事等の減少はあったものの、国内での大型環境関連工事や公共施設の土建工事獲得、子会社合併に伴う前年期間差等に加え、海外の設備解体・生産基盤増強工事の獲得や製造ライン追加付帯工事等の増加があった。機工事業全体では売上高が前期比0・2%増の2583億8400万円、セグメント利益は同0・6%増の273億6900万円で増収増益だった。
    その他事業では、道路ならびにその付帯設備等の交通インフラ整備・補修工事や機材賃貸事業が増加したことに加え、物流関連システムの開発案件増加等により、売上高が前期比6・7%増の271億4400万円、セグメント利益が同14・2%増の19億4300万円で増収増益だった。  なお、全体の営業利益は前期比2・9%増の403億7400万円、親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失の計上で同6・7%減の256億1900万円となった。今期予想は新型コロナウイルスによる影響のため未定としている。

    2020年6月9日発行