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約35億円かけ北九州市八幡西区に新工場  埼玉県の太陽インキ製造    ソルダーレジストを製造


 太陽ホールディングス株式会社の生産販売子会社で、プリント配線板用部材メーカーの太陽インキ製造株式会社(埼玉県嵐山町、佐藤英志社長)は10月15日、約35億円かけ北九州市八幡西区黒崎城石に新工場を開設した。本社工場に次ぐ2カ所目の製造拠点。
 地震などの災害リスクが低く、主要出荷先の中国や韓国に近いことから開設した。場所はJR黒崎駅北側の三菱化学株式会社黒崎事業所内で、敷地面積約1万8000平方m。生産品目は半導体パッケージ基板用液状型ソルダーレジスト(※)とドライフィルムソルダーレジスト。生産能力は液状型が年産1500トン、ドライフィルムが280万平方m。事業所の従業員は20人。同社は昨年11月12日付で『グリーンアジア国際戦略総合特区』の指定法人に指定されており、国や自治体から法人税や地方税の優遇を受けることができる。同社では「今後の需要が期待される両製品をよりスピーディーに製造していく」と話している。
 同社は1999年8月設立。資本金4億5000万円。2015年3月期売上高は157億8600万円。従業員数232人(15年3月末)。
 ※ソルダーレジスト…スマートフォンなどのIT機器、車載用電子機器などに使用されるプリント回路基板の表面を覆い、電子回路を正常に機能させるために不可欠な電子化学材料。