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約220億円をかけ北九州~福岡にパイプライン  西部ガス    福北幹線との複線化で安定供給目指す


 西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は、建設中のひびきLNG基地(北九州市若松区)から糟屋郡新宮町までを結ぶ高圧パイプライン「九州北部幹線」(総延長約60km)を建設する。来年2月に着工、2020年12月に運用開始の予定。
 現在、福岡地区・北九州地区の都市ガス供給体制については、福北工場(福岡市東区)と北九州工場(北九州市若松区)で都市ガスを製造し、それぞれの地区に供給しており、福岡地区・北九州地区間には、すでにパイプライン「福北幹線」を敷設し運用している。ひびきLNG基地の運用開始(来年11月予定)後は、福北工場、北九州工場のガス製造機能を同基地に集約する計画で、製造機能の集約後は、福北幹線を通じて福岡地区へガスを輸送する予定。
 九州北部幹線の建設は福北幹線との複線化により、災害や事故に対するセキュリティ強化および長期安定供給の確保、さらには今後の福岡都市圏のガス需要への対応を図るもので、投資額は約220億円。輸送力は福北幹線の約2・2倍の年約90万トンで、完成後は福北幹線と合わせて年約130万トンとなる。