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粗鋼生産量底打ちで売上高25%減 黒崎播磨 赤字幅は予想値から改善
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耐火物製造大手の黒崎播磨株式会社(北九州市八幡西区、古野英樹社長)の10年3月期中間決算(09年4~9月)は、売上高が380億5600万円で前年同期比25・3%減、経常損益は3900万円の赤字(前年同期実績26億8400万円の黒字)となった。
主要得意先である粗鋼生産量が前年同期比30%減となり底打ちの状況を示し、それに伴い耐火物需要も低迷。業績予想値を5・7%下回る大幅減収となった。損益面も受注減の影響で赤字となったが、原材料・調達日価格や労務費などの削減に努め、業績予想値(経常損失10億円)からは赤字幅を圧縮した。四半期純利益は黒字となり、3200万円で同97・5%減。セグメント別に見ると、主力の耐火物事業は同28・1%減、築炉部門は同2・6%減、ファインセラミック部門は同55・5%減と軒並み減収。国内の売り上げは357億1300万円で同25・2%減、海外の売り上げは36億4000万円で同45・6%減と国内外ともに不調だった。通期の予想では、売上高が800億円で前期比16・9%減、経常利益が5億円で同84・9%減を見込んでいる。