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    篠栗町の産業団地「FFIP」に新工場 久原本家グループ


    週刊経済2021年3月9日発行

    2023年稼働を目指す

    だし・調味料を中心とした総合食品メーカーの久原本家グループ(糟屋郡久山町、河邉哲司社主)は、2023年稼働を目指して同郡篠栗町に主力ブランド「茅乃舎」、「くばら」の商品などを製造する新工場を建設する。総投資額は未定。
    新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり」の影響も受けて調味料への需要が拡大する中、本社工場の生産能力の補完機能に加え、九州の食材を使った新商品の開発や生産なども検討する。場所は篠栗町が事業主体となり食品産業拠点を整備した「fukuoka food industrial park(FFIP)/篠栗北地区産業団地」内で、敷地面積は約1万6800㎡。製造設備以外に見学施設なども検討する。同社では「FFIPのステージに立って、環境に配慮した製造施設の整備を進めていく。福岡、九州だけでなく全国のお客様へ篠栗町の魅力とともに発信し、持続的な活気が生まれるまちづくりに貢献できるように地域に寄り添い事業活動を進めていきたい」と話している。
    FFIPは九州自動車道福岡ICから車で10分以内という交通利便性を生かした観光型食品工場をはじめ、様々なビジネスチャンスがある新産業集積地として開発が進められており、他の食品関連企業の工場建設の計画もある。また、篠栗町の事業パートナーとして鹿島建設㈱を代表企業とするコンソーシアムが、進出企業を施設計画の段階からサポートする体制がとられている。2月22日には篠栗町クリエイト篠栗で、篠栗町(三浦正町長)と久原本家グループ、鹿島建設九州支店(福岡市博多区、小森浩之執行役員九州支店長)の三者で企業立地に関する協定に調印した。
    久原本家グループは1893(明治26)年創業の醤油蔵を起源とし、「椒房庵」や「茅乃舎」などのブランドを展開する総合食品メーカー。グループ全体の経営管理業務を担う㈱久原本家グループ本社、加工調味料・辛子明太子などを製造する㈱久原本家食品、店舗運営や通信販売の㈱久原本家、自社開発の調味料・食品の量販店向け営業の㈱久原醤油、北海道産の食材、食文化の製造・販売を担う㈱北海道アイなど8社で構成される。グループ連結売上高は281億円(2020年2月期)。グループ従業員数は1288人(2020年2月末)。