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筑邦銀行と連携しおみき茶屋に協調融資 日本公庫久留米支店


週刊経済2022年2月22日発行

融資総額は1300万円

㈱日本政策金融公庫久留米支店(久留米市東町、八嶋康則支店長:以下、日本公庫)は2月10日、㈱筑邦銀行(同市諏訪野町、佐藤清一郎頭取)と連携し、西鉄久留米駅ビル「エマックス・クルメ」内で飲食店を経営する㈲灘の大関おみき茶屋久留米店(同市東町上天神田、萩原義一社長)に総額1300万円の協調融資を実施したことを明らかにした。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者および事業再生に取り組む事業者を対象に、財務体質強化を図る目的で資金を供給する制度「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)」を適用したもの。日本公庫と筑邦銀行(本店営業部)が連携し、新型コロナ対策資本性劣後ローンを適用するのは今回が初めてとなる。今回は定食屋「灘の大関おみき茶屋久留米店」における財務体質の改善および長期運転資金、コロナ安全対策にかかる設備資金として融資した。
同制度適用による債務は金融検査上、自己資本とみなすことができるほか、他の債務と比べて劣後する(返済順位が低い)ため、民間金融機関からの新規融資促進につながるという。また、「元金は期限一括償還で、それまでの期間は毎月利息のみの返済であり、長期間安定した資金繰りを行うことができる」(日本公庫久留米支店)と話している。
灘の大関おみき茶屋久留米店は1968年10月に設立。資本金は300万円、従業員数は10人(アルバイト9人含む)。