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福銀支援で約10億円の債務を株式化  紅乙女酒造    焼酎在庫を担保に約7億円を融資


 各種焼酎、リキュール、スピリッツなどの製造・販売を手掛ける株式会社紅乙女酒造(久留米市田主丸町、磯野修社長)は、来年1月をめどに株式会社福岡銀行(福岡市中央区天神2丁目、谷正明頭取)の金融支援を受け、約10億円の債務超過に対して「債務の株式化」を実施するなど、同銀行主導による事業再生を目指す。
 同社はこれまでゴマ焼酎「紅乙女」を中心に関東首都圏および九州一円で展開。ピーク時には売上高40億円を計上していたが、芋焼酎ブームを背景に売上高が年々減少。08年3月期には売上高が17億円、最終損益2億1000万円の赤字となり、約10億円の債務超過に陥った。そのため、同社は株式会社福岡銀行に事業再生支援を要請し、同銀行が応じる形となった。同社は今年5月、ベルギー・ブリュッセルで行われた「国際味覚品質審査会(iTQi)」で最高賞となる「三つ星優秀味覚賞」を3年連続受賞。同11月には福岡国税局酒類鑑評会で最高賞を受賞するなど高い評価を受けており、同銀行は約10億円の債務を株式化することで債務超過を解消するほか、焼酎の在庫6000キロリットルを担保に約7億円の新規融資を実施。他の金融機関6行の債権分を返済する。同社では今後、財務基盤および商品構成、販売網の見直し、新商品開発に努める方針。2012年4月期の売上高20億円、経常利益2億円を目指す。同社は1978年8月に設立。資本金は2000万円、従業員数は55人。