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福岡証券取引所Q‐Boardに上場 大分市のTMH
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週刊経済2024年12月18日発行号
東証グロースと重複
半導体製造装置部品の販売・修理サービスや買取・売却支援などを手掛ける㈱TMH(大分市下郡北3丁目、榎並大輔社長)は12月4日、福岡証券取引所の新興企業向け市場・Q‐Boardに上場した。同日に東証グロース市場にも上場しており、重複上場となった。
同社は、半導体工場向けに製造装置の部品販売や修理といった保守を手掛け、越境ECサイト「LAYLA‐EC」を運営。顧客数は半導体メーカーで70拠点超、その他の顧客も含めて300社超となっており、国内ほぼすべての半導体メーカーと直接取引している。今年1月には、TSMCが進出した熊本県菊池市に九州支店を開設。国内外での展開拡大に向けた信用力の向上や、新規事業として予定している半導体人材専門のプラットフォーム構築、採用拡大などの目的で上場した。初値は公開価格(1500円)を41・8%上回る2128円となった。
12月5日に福岡証券取引所で開かれた上場式で、榎並社長は「2012年に倉庫の一部を借りてスタートした。創業から12年で上場を果たし、嬉しく思う。しかし、上場はスタート地点であり、第2創業だと捉えている。資金調達や信用力の向上といったメリットを生かして、さらなる成長を目指したい」と話した。
同社は2012年3月設立。資本金は1億円(24年9月末時点)。24年11月期の売上高見込みは62億3500万円。従業員数は37人。大分本社のほか、関東支店(東京都)、中部支店(三重県)、九州支店(熊本県)、東北出張所(岩手県)を展開している。