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福岡発のデジタルコンテンツを世界に発信 福岡コンテンツ産業振興会議 11年度の総会を開催
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福岡県の外郭団体、福岡コンテンツ産業振興会議(福岡市博多区博多駅東1丁目、杉山知之会長)は6月3日、ANAクラウンプラザホテル福岡(同区)で関係者ら約170人が出席して2011年度総会を開催した。
会の冒頭で、杉山会長(デジタルハリウッド大学学長)は、「2015年にはネット上で行き交う情報量は現在の4倍になる見通しで、メジャーのメディアもデジタル化を加速させている。そうした変化の中で、福岡県はデジタルコンテンツ産業を数年前から振興しており、『時は来た』というのが現在の心境。福岡発のコンテンツがアジア、世界を席巻するのも夢ではない」とあいさつした。また、名誉会長の小川洋知事は「県内には売上高1億円以上のコンテンツ制作の会社が33社あり、日本有数の規模、実績を持つ企業もある。また、クリエイターなど人材を輩出する大学、専門学校の存在も強みだ。今後は国の特区構想などと組み合わせながら、県を世界的なコンテンツ産業の集積地にしていきたい」と話した。
会の後半では、FLASHアニメのキャラクターや番組を全国の自治体や企業に配信、販売し急成長している株式会社ディー・エル・イー(東京)の椎木隆太社長が「福岡から世界へ!コンテンツビジネスの新しい流れ」と題し講演。「当社の転機は2006年。原著作と著作権を握って世界に売り込むという攻めのビジネスに転じた。それ以降、順調にコンテンツは全国に普及しており、現在はアジア戦略を立案中」と自社の経営戦略を説明した後、「福岡のコンテンツ産業は、核となる企業がいない『主力抜きの九州連合』。台湾が黄金三角戦略を実施しているように、福岡は東京とアジアと連携すべき。大きい魚が小さい魚を食う時代は終わり、『速い魚が遅い魚を襲う』時代に移ってきている。東京は大きく遅いが、福岡が小さく速く動くことができれば、チャンスはある」と話すと会場からは拍手が起こった。