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福岡市の25~34歳の女性未婚率は政令市トップ  政投銀九州支店調べ    20代女性は男性の1・1倍


 株式会社日本政策投資銀行九州支店(福岡市中央区天神2丁目、増山祐次支店長)は2月24日、福岡市と他都市との男女人口比率や未婚率を比較した調査結果を発表した。福岡市の20代女性の人口は男性に比べて1割ほど多く、東京23区と全国19の政令指定都市の中で最も比率が高いことが分かった。また25~34歳の女性の未婚率は政令指定都市の中で最も高かった。
 福岡市の人口推移をみると1995年まで20代、30代の男女人口比率はほぼ同数だったが、その後女性の割合が上昇を続け、2010年3月末現在で20代の男性9万4千人に対して、女性は10万2千人、30代は男性11万5千人に対して女性12万千人と女性が上回った。特に25~29歳では女性人口が男性を1割以上上回り、全国平均約0・95より15ポイント高かった。
 また、他の政令都市と比較して25~29歳、30~34歳の女性の未婚率がそれぞれ68・8%、41・0%と最も高かった。男性の未婚率も25~29歳が75・7%、30~34歳が49・2%で政令指定都市の中では4位と5位。女性の人口比率が高いことに加え、男性の未婚率が高いことも女性の未婚率に影響していると推測している。未婚女性の人口割合は政令指定都市のトップだった。
 同支店では「女性は進学や就職で福岡市に転入する人が多く、20代女性人口比率を押し上げている。とくに九州各県からの転入は女性が男性を大きく上回っている。また女性が活躍するサービス業を中心とした都市であるため魅力的な就職先が多い。JR博多シティの開業で女性にとってはさらに魅力が増すだろう」と推測。その上で「少子高齢化対策としてもバランスのとれた男女比となることが必要。今後福岡市がさらに発展していくためにも、企業誘致や研究部門の誘致など新分野での産業創出を進め、男性にとっても魅力的な就業先を増やす必要がある」と指摘している。