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福岡市の砂漠緑化団体などにアジア貢献賞  西日本国際財団    アジアKids大賞は城香中など2校


 財団法人西日本国際財団(新藤恒男理事長)は、第15回「西日本国際財団アジア貢献賞」に福岡市の砂漠緑化団体オルドスの風(坂本毅代表)など2団体、第9回「同財団アジアKids大賞」に福岡市立城香中学校(徳成晃隆校長)など2校に決定し、3月5日にホテル日航福岡で表彰式を開催した。
 このほか、アジア貢献賞は佐賀市のベトナム育英会(秀嶋正孝代表)、アジアKids大賞は熊本県芦北町の町立大野小学校(山川高久校長)が受賞した。また、今回はアジア貢献賞の創設15周年を記念し、特別賞を福岡市のNPO法人アジア太平洋こども会議・イン福岡(麻生泰理事長)とNPO法人社会教育団体ベルポ会(鶴ゆかり理事長)に授与した。
 オルドスの風は1991年に青年海外協力隊の日本語教師として中国・内モンゴルに赴任した坂本代表が、砂漠化に苦しむ地元住民の実情を知り、緑化の取り組みを開始。活動継続のため1人で有限会社バンベンを立ち上げ現地の岩塩などの販売収益の一部を活用して現地や国内の支援者の力を借りながら緑化に取り組んでいる。城香中は校区が市内で最も外国人居住者の多い地域であるため、日本語指導教員の配置や日本語教室を早くから導入し、外国人児童の日本語指導や適応指導、国際理解教育などに学校を挙げて取り組んでいる。中国語・韓国語クラブなどの課外活動、放送部による外国語放送など生徒の自主的な活動も活発という。
 同財団は1985年3月、西日本シティ銀行(旧西日本銀行)の普銀転換と創立40周年の記念事業として設立。2000年3月に設立15周年を記念して「アジア貢献賞」を、05年に同20周年を記念して「アジアKids大賞」を創設。毎年、九州・山口地域でアジアとの国際交流に貢献している団体・個人などを表彰している。