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福岡市に環境局の職員を派遣 ミャンマー・ヤンゴン市 ゴミ処理問題の解決に向け
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昨年12月に福岡市と姉妹都市締結を行ったミャンマー・ヤンゴン市は5月、汚染管理清掃副局長を福岡市に派遣することを発表した。派遣期間は半年間の予定。環境問題に関する部署から職員が長期派遣されるのは初。漏水対策などの水道管理ならびにゴミ処理問題への解決に向けて、市の技術の指導を受ける。
同市は福岡方式の埋立場整備に向けた取り組みを進めており、将来的にはダラ地区で大規模埋立場を整備することを念頭に、同地区と地勢が近いチューチャウ埋立場敷地内にパイロット埋立場を整備する計画を立てている。これに対し福岡市は、福岡大学、大成管理開発株式会社で構成された実施団体を組成し、今年8月に同市から派遣された職員を対象とした10日間の国内研修を予定している。さらに11月には日本の専門家を直接チューチャウ埋立場敷地内に派遣し、現場で直接測量・設計についての技術を指導する。
ウ・タン副秘書官は、「福岡はビジネスだけでなく、生活の中でも規則や制度がきちんと整っている。実際に福岡に行った際に、コンパクトで集約化されたまちのつくりに感銘を受けた。姉妹都市締結でより強いつながりを確認できたため、今後もあらゆる場面で技術を学んでいきたい」と話している。
また、福岡市からは、今年2月には世界初となる自治体独自の取り組みとして、上下水、廃棄物処理等の分野で技術協力することを目的に、技術職員の野田勝也総務企画局主査が新たに派遣されている。
ヤンゴン市は人口600万人、約80万世帯。面積は約730キロ平方メートル。