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福岡市で国産SAF原料の廃食油の回収を開始 日本航空


週刊経済2025年5月7・14日発行号

博多大丸福岡天神店に回収ボックスを設置

日本航空㈱(=JAL=東京都品川区、鳥取三津子社長)は4月23日、博多大丸㈱(福岡市中央区天神1丁目、村本光児社長)と連携し、家庭から出る廃食油を原料にしたSAF(持続可能な航空燃料)の回収ボックスを設置した。

百貨店での回収は全国で初めて、回収ボックスの設置は九州で初めて。JALは2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指し、航空機の脱炭素化を進めており、その一環でSAF製造に関するプロジェクト「すてる油で空を飛ぼう」を実施している。一方、博多大丸㈱も不要になった衣料品や靴、バックを回収するエコフキャンペーンや、従業員食堂の生ごみから作った堆肥を利用したコンポストプロジェクトなどサーキュラーエコノミーの推進に向けた取り組みを実施していることから、回収ボックス設置の実現に至った。ボックスは地下2階南側連絡通路に設置され、常温で液体の植物油のみ回収する。プロジェクトは店頭で参加費220円(税込)で参加できる。初日の23日には先着100人に回収ボトル1個とJALオリジナルステッカーが配布された。