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福岡中央魚市場を子会社化 西部ガス 「食」関連事業を拡充・強化
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西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は、5月8日付で水産物卸の福岡中央魚市場株式会社(同市中央区長浜3丁目、橋本清実社長)を子会社化した。
福岡中央魚市場は売掛金の一部が回収困難になったことや漁獲量の減少、消費の低迷などで経営環境が悪化していたため、ガス事業を中核に「食」関連事業の強化を進めている西部ガスが支援に乗り出したもの。福岡中央魚市場が発行した第三者割当増資を西部ガスが引き受け、出資比率は約91%となった。
西部ガスは、これまでにもグループ事業として、レストラン事業、水耕栽培野菜の栽培・販売事業、食品加工製造事業など、都市ガス事業と密接に関わる「食」分野の事業に幅広く取り組み、「食のネットワーク」構築を進めてきた。今回の出資は、福岡中央魚市場をグループに加えて「食のネットワーク」の中核事業とし、グループの「食」関連事業を拡充・強化を図ることなどが目的。同社では「福岡市中央卸売市場鮮魚市場の機能と役割を再認識し、卸売業者としてのサービスに努めていく」と話している。
福岡中央魚市場は1948年8月設立。資本金は8000万円。農林水産省から許可を受け、福岡市中央卸売市場鮮魚市場において生産者(漁師、養殖業者など)から委託された鮮魚、冷凍魚等を、市場内の卸売場で競りなどの方法によって仲買業者や売買参加者に販売している。売上高は74億6000万円(2012年3月期)。従業員数はパートなどを含め約70人。