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福岡と愛知の2企業を買収 日創グループ


週刊経済2025年7月9日発行号

 

建材・住宅の事業領域拡大

 

金属製品加工などの日創プロニティ㈱(福岡市南区向野1丁目、石田徹社長)などの親会社である日創グループ㈱(同所、同社長)は6月23日、福岡市と愛知県の企業2社の全株式を取得し、子会社化した。

取得したのは、住宅施工を手掛ける㈱穴井工務店(福岡市城南区東油山1丁目、穴井幸一郎社長)とプラスチック製品製造の㈱泉製作所(愛知県春日井市、猿渡利光社長)。穴井工務店は1972年11月設立、資本金は4千万円。住宅の設計・施工を中心に、累計1500棟超の実績を持ち、地域に根差した自由設計型の家づくりに取り組んでいる。また泉製作所は1993年4月設立、資本金は3千万円。主に自動車業界向けのプラスチック射出成形や金型製作を手掛け、一次請け企業を中心に安定した受注基盤を築いている。

日創グループは、昨年策定した第4次中期経営計画でM&Aを成長戦略の柱と位置づけており、今回の子会社化を通じて、住宅・内装関連分野とものづくり分野の両面でグループシナジーの強化を図る。今後は、建材・インテリア製品など既存事業との連携を深め、提供価値の向上とエリア展開の拡大を目指す。

同社は1983年9月設立。資本金11億9093万円。従業員564人(2024年8月末時点)。売上高は176億9400万円(2024年8月期)。