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神戸市北区にめんたい工場を建設  かねふく    総事業費は20億円


 水産加工品・食料品製造卸業の株式会社かねふく(福岡市東区馬出4丁目、竹内昌也社長)は現在、神戸市北区赤松台に見学ギャラリーと直売店を併設した新工場を建設している。総事業費は20億円で、オープンは来年3月下旬の予定。
 大型複合商業施設など各種施設の拡充で活性化する同地域を背景に、一般観光客を対象とした明太子製造工程の見学ギャラリーや直売所を併設した新工場を開設することで、新たな生産体制の確立およびブランド強化を図るのが狙い。名称は「めんたいパーク神戸(仮称)」。同スタイルの工場は関連会社の株式会社東京かねふく(東京都中央区銀座5丁目、竹内昌之社長)が2009年9月に開設した「めんたいパーク大洗」(茨城県東茨城郡大洗町)、12年12月開設の「めんたいパークとこなめ」(愛知県常滑市)に次いで3例目。かねふくが同パークを建設するのは初めてとなる。場所は中国自動車道・神戸三田IC近く、奥の小谷公園南側の神戸リサーチパーク内。敷地面積は約2万6400平方m、平屋建てで建築面積は約3800平方m、工場面積は約1100平方m。フロア構成は食品衛生管理システム「HACCP」対応工場ほか、見学ギャラリー「めんたいミュージアム」(フロア面積約500平方m)、直売店(同900平方m)、事務所を設置する。見学ギャラリーではスケソウダラの生態や生育環境、原料卵の成熟度などについて解説。画像や模型を展示するほか、明太子学習コーナーを設ける。100mの工場内通路には原料仕入れから「原卵解凍」、「洗浄」、「塩漬け」、「異物除去選別」、「調味熟成」、「計量・整形・包装」まで7工程を展示。ガラス越しに実際の製造作業を見学できるのが特徴。駐車台数は大型バス16台、乗用車400台。今後、同ブランド情報発信拠点として、年間来場者200万人を目指す。
 同社は1971年1月に設立。資本金は5000万円、従業員数は200人。2014年2月期の売上高は61億円。