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社長に松本圭取締役常務執行役員が内定 井筒屋


週刊経済2025年4月23日発行号

15年ぶりのトップ交代

百貨店運営の㈱井筒屋(北九州市小倉北区船場町)は4月10日、松本圭(まつもと・けい)取締役常務執行役員の社長就任を内定した。影山英雄社長は取締役会長執行役員に就く。5月22日開催予定の株主総会、取締役会の承認で正式決定する。

次世代の経営体制確立で、さらなる事業の発展と企業価値向上を目指す狙い。トップ交代は15年ぶりとなる。松本氏は大分県出身。1968年3月1日生まれの57歳。広島大学経済学部卒。91年4月同社入社、2011年3月食品部統括担当課長兼総菜・催事・医薬品担当課長、12年3月人事部㈱山口井筒屋出向、14年3月黒崎店食品課長、15年3月本店食品グループ長、17年3月食品MDグループ長、19年9月本店紳士服・子供服部長、20年5月執行役員(㈱山口井筒屋代表取締役社長)、21年3月執行役員(本店長)、21年5月取締役執行役員(本店長)、23年3月取締役常務執行役員(管理本部長(経営企画担当)兼内部統制室長)。

 

売上高は1・6%減の221億5800万円

また同社の2025年2月期連結決算は、売上高が前期比1・6%減の221億5800万円、経常利益が21・7%減の7億4100万円で減収減益だった。

好調カテゴリーの強化を図り、店舗価値の向上および売場の活性化に努めたが、インバウンド需要などの効果は少なく減収となった。営業利益は4・3%増の10億4千万円。また、効率的な経費運用による収益性の確保にも取り組んだが、持分法投資損失1億5200万円の計上などで経常利益は減益となった。当期純利益は3・4%増の9億9900万円。

今期は売上高が前期比1・1%増の224億円、営業利益が13・5%減の9億円、経常利益が5・6%減の7億円、当期純利益が30・0%減の7億円を見込んでいる。