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県内初の医療、介護施設併設分譲マンション  西武ハウス    183戸、5クリニックを募集


 福岡県内で分譲マンションを展開する西武ハウス株式会社(福岡市中央区薬院、豊福清社長)は糟屋郡志免町に、県内初の医療、介護施設併設型の分譲マンションを建設する。完成は来年5月下旬の予定。
 名称は「モントーレ ラコルタ ユニバ通り」で、九州では事例がない、高齢者の入居を前提とした分譲マンション。高齢者向けの共同住宅は、高齢者専用賃貸やサービス付高齢者向け住宅など、賃貸住宅向けの制度が充実している一方、分譲向けの制度はないため開発が進んでいない分野だった。場所は志免町別府西3丁目で、地下鉄福岡空港駅から徒歩約10分。8階建て、全189戸で2階から上が住居、1階にはレストラン、デイサービス施設などの共用スペースを設ける。介護施設と同水準の設備、サービスを目指しており、生活支援スタッフ2人が常駐。入居者は月1万3000円程度を支払って支援サービスを受けることができる。また、併設するクリニックモールでは5病院を募集する。
 分譲型のメリットとして、入居制限がなく家族と同居できる点や、不動産としての資産価値を有する点などがあるという。同社は「全国にも事例が少ないため、介護施設などをリサーチしながら3年がかりで進めてきたプロジェクト。希少な物件なので、九州全域から広く入居者を募りたい」と話している。