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田川市猪国に音楽関連施設をオープン  BOOK    市立猪位金小の旧校舎跡地を活用


 廃校利活用事業を手掛ける株式会社BOOK(田川市猪国、大井忠賢社長)は4月1日、田川市猪国にクリエイター向け音楽関連施設をオープンする。
 2014年3月末に廃校となった2階建ての田川市立猪位金小学校と敷地内に隣接する猪位金幼稚園の跡地を、田川市が利活用事業者を2016年4月に事業者を公募し、同社が同年6月に当選。同社の提案である音楽関連施設としてリノベーションすることが決まり、国の公募金6500万円を活用し改修、設備投資をした。
 施設名は「いいかねPalette(パレット)」。1階はレコーディングが可能となるスタジオ4部屋、シェアオフィス兼ライブラリー部屋を1部屋、多目的ルームにし、2階の各教室はワークショップなどで活用する「自由教室」とする。1万人収容可能なグラウンドは音楽ライブで使用予定。今後屋上プールや体育館、同校裏の市所有の山など計1万平方mの土地を活用し、楽曲製作支援やイベントを実施する。4月1日時点ではレコーディングスタジオとシェアオフィス兼ライブラリー部屋の1階一部分のみがオープンし、今後3年以内にリノベーションを完了させる計画。利用料はシェアオフィスが月1万6200円。レコーディングルームは1時間1500円など。
 大井社長は「敷地全てをフル活用し、全国、海外から音楽、映像関係のクリエイターを集めたい。また関連企業が入居、有名アーティストがライブをするような場所にすることで、田川市の活性化に貢献できれば。今後は作曲家が作った曲を一般向けに安価で提供できるサービスを開発する。」と話している。
 同社は2016年4月設立。資本金150万円。大井社長は田川郡福智町出身。1982年2月27日生まれの35歳。九州大学大学院経済学部卒。インバウンド事業を手掛けるインアウト株式会社(福岡市中央区大名1丁目)の社長も務めている。