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産学連携の包括協力協定を締結 九州工業大学とIDCフロンティア ライフケア分野で
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国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長)とデータセンター運営の株式会社IDCフロンティア(東京都新宿区、石田誠司社長)は6月24日、包括協力協定を締結。ライフケア分野におけるIoTや行動センシング技術を活用した実証実験を開始する。
日常を取り巻くさまざまな物にインターネットを接続し便利にする仕組み「IoT」を活用し、人の行動を収集・分析する行動センシング技術を研究する九州工業大学と、ビッグデータ解析・分析技術やデータ蓄積のためのITインフラをもつIDCフロンティアが協力することで、人工知能やロボティクスを活用した高齢者の自立支援や介護事業者などの負担軽減にむけたライフ基盤システムの構築と実証に取り組んでいくもの。8月からは実際にIDCフロンティアが実証用に、行動センシングのプラットフォームやデータの受け取り口となるIoTゲートウェイを介護事業者に向け提供を開始。今後は九州工業大学の技術を、IDCフロンティアが持つインフラを用いてシステムをスケールアウトさせることで介護分野におけるIoTの実証実験を進めていく。尾家学長は「ITの技術を用いて最適な看護や予防医療が可能になる基盤システムを構築し、実証に取り組んでいく。これにより高齢者の自立支援や介護者の業務負担軽減につながってほしい」、石田社長は「ITをどう社会につなげていくかを日々真剣に考えている。今回の協定締結で専門性を生かし、介護品質の向上、業務効率の向上にむけて取り組んでいきたい」と話している。
IDCフロンティアは1986年11月設立。2005年2月にソフトバンクグループに参加して以来、グループのデータセンター専業を担う。09年には全株式をヤフーに売却し、同社のグループ会社となる。株主資本は75億1200万円。