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生産台数減で売上高は10・1%減の1兆3533億円 トヨタ自動車九州
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週刊経済2025年5月28日発行号
2年ぶり減収も過去2番目の売上水準
乗用車生産のトヨタ自動車九州㈱(宮若市上有木、長木哲朗社長)の2025年3月期決算は、売上高が前期比10・1%増の1兆3533億9600万円だった。利益指標は未公表。
車両の生産台数は10・4%減の37万6050台と2年ぶりに減少。台数減がそのまま減収に直結した。前年は半導体不足の解消で大幅に生産量が回復しており、この動きが落ち着いたことに伴う反動が影響したという。一方、ガソリン車よりも販売価格が高い電動車、ハイブリッド車の割合は着実に上昇しており、売上高は過去2番目の水準となった。小倉工場(北九州市)で生産するハイブリッド部品は4・5%減の65万5356基、苅田工場(福岡県苅田町)で生産するエンジンも8・8%減の41万9337基といずれも前年を下回った。
海外向けの販売車両を中心に生産する同社では、約1割を北米に輸出している。「今のところトランプ関税の影響は少ないが、状況は注視していかなければならない」と同社広報は話している。