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現職高島氏が戦後最多得票で圧勝  福岡市長選挙    「4年間の実績評価された」


 任期満了に伴う福岡市長選挙が11月16日に投開票され、現職の高島宗一郎氏(40)が戦後最多得票となる25万6064票を集め、再選を果たした。
 新人4人を含む6人が立候補した今回の市長選。中でも現職で2期目を目指した高島氏と、09年から12年まで福岡市長を務めた吉田宏氏(58)との、戦後初となる「現職対元職」の対決が注目を集めた。最大の争点は現市政への評価で、高島氏は今年国家戦略特区に指定された「創業特区」の実績を始め、税収増加、観光・コンベンション等の誘致実績などで1期目の成果を強調した。一方で、吉田氏など対立候補は財政面の課題などを前面に、高島市政からの脱却を訴えた。
 投開票時刻とほぼ同時の午後8時には、NHKで「当確」の一報が流れ、福岡市中央区高砂の高島氏選挙事務所は戦勝ムードに沸いた。高島氏以下の得票数は吉田氏が11万6630票、元市議会議員の北嶋雄二郎氏が3万6288票、共産党推薦の嶽村久美子氏が2万7280票といった結果となった。投票率は前回から4・94ポイント低下し38・73%だった。
 高島氏は「これだけ早い時間に当確を頂くことができて、大変嬉しく思う」と率直な感想を話し、「前回の選挙では、私は市政の経験が無い素人だったので、期待感のみで市長に選んでもらった。今回の選挙は私の4年間のかじ取りに対する通信簿と受け止めており、市政の取り組みを評価・承認していただけたと考えている」とし、「パフォーマンスが上手いだけとの指摘もあったが、それだけの市長ならばこうした票は集まらないと思う」と再選の所感を語った。 

 「市民に寄り添う政治の訴え届かず」―前市長の吉田宏氏

 一方、再選した現職の高島宗一郎氏に13万9000票で敗れた前市長の吉田宏氏。福岡市中央区の事務所では午後8時過ぎにNHKが当選確実を伝えると、事務所内は「エエッ」というため息とともに重苦しい雰囲気に包まれた。
 午後8時半ごろ、スタッフとともに姿を現した吉田氏は、約50人の支持者やスタッフ一人一人と握手し、選挙期間中の支援を労った。報道各社を前に吉田氏は「知名度自体はあったが、私が訴えてきた市民に寄り添う政治の訴えが届かなかった」と敗戦の弁。終始硬い表情を崩さず、「正々堂々と自分の市政に対する思いを伝え、力の限り戦ってきた。訴えてきた内容は今でも自信がある内容だが、結果は市民の選択。しっかり受け止めたい」などと語った。また、再選を果たした高島氏に対しては「2期目に入るので福岡市のかじ取りをしっかりしていただきたい。もっと地域の中に入り、市民に寄り添う政治を行っていく姿勢が望ましいのではないか」とコメント。今後の政治活動については、「今後も続けていく」と答えた後、支持者に深々と一礼し事務所を後にした。