NEWS

  • 地域

特許技術の電子ブラインド発売  VMT    窓ガラスやパーテーション用に開発


 筑紫野市上古賀3丁目のベンチャー企業・株式会社ビジョンマルチメディアテクノロジ(略称・VMT、クマール ラジェッシュ社長)は、年明けから液晶複合材料を使った電子ブラインドの販売を開始する。
 同社が特許を取得した高分子複合材料を使った新技術で、分割調光可能な液晶調光フィルムを窓ガラスやパーテーションなどに活用し、スイッチ一つで透明、不透明、ブラインド状などに切り替えられる仕組み。複合材料は電圧を通した時は液晶が整列して透明に見え、通さない時は液晶が散乱して半透明に見える特性を持つ。プラスチックフィルム上に簡単にコーティングできることから韓国企業のKNI社と提携して調光フィルムとして開発。共同で特許を取得した。透明と不透明を切り替えられる技術は従来からあったが、スラットごとに切り替え可能な技術は世界初。しかも従来技術の半分ぐらいのコストで製造できるという。さらにフィルムを合わせガラスとして佐賀県の浜新硝子株式会社に加工を依頼し、このほど製品化にめどが付いたことから建設会社などを対象に本格的な販売に踏み切る。
 同社は2002年7月設立、資本金は1502万円。05年に液晶材料と製品の研究開発を開始し、07年10月に特許を取得した。従業員は6人。ラジェッシュ社長は1963年12月31日生まれの45歳。インド・ニューデリー出身で、バナラスヒンドゥー大学卒。同大で物理学の博士号を取得し、インド国立物理研究所に入局。派遣研究員として九州大学で約1年間研究活動を続けた後、(財)福岡県産業・科学技術振興財団(略称・ふくおかアイスト)に4年半勤務。02年に起業した。趣味は山登りと音楽鑑賞。同社長は「電子ブラインドを導入すればブラインドやカーテンなどが不要となり、特に衛生的で医療機関などに適している。パーテーションやスクリーンにも利用できるが、応用範囲が広く、そのほかにも様々な用途が考えられる」と話している。