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消費者の節約志向響き減収減益  ピエトロ    主力の食品事業も4・6%の減収


 ドレッシングなど食品の製造・販売やレストラン事業を展開する株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、村田邦彦社長)の2014年9月中間期連結決算は、売上高が前年同期比4・7%減の47億4900万円、営業利益が20・4%減の3億600万円、経常利益が20・3%減の3億100万円で減収減益となった。
 消費税率引き上げによる景気低迷からの回復力が弱く、先行きが不透明な状況で推移する中、食品業界や外食業界では、期間前半は増税前の駆け込み需要の反動、期間後半は天候不順の影響などで厳しい環境が継続。売上高は、消費者の節約志向が高まったことなどの影響を受け、好調だった主力の食品事業が減収に転じ、全体でも減収となった。利益面では、原材料費や販管費の節減に努めたが、売り上げ減少に伴い、営業利益、経常利益とも20%台の減益となった。また、純利益も23・2%減の1億5300万円だった。
 事業別では、主力の食品事業はブランド戦略に基づくきめ細やかな営業で、カロリーを抑えたドレッシングやパスタソースが順調に売り上げを伸ばし、通信販売限定商品として低カロリーで塩分を抑えた「PIETRO Kenkou」シリーズを発売するなど新商品を投入したが、売上高が4・6%減の33億2800万円、営業利益が0・9%減の10億6800万円となった。レストラン事業は4月に博多区に「筑紫通り店」を新規オープンし、5月には中央区の「ソラリア店」をリニューアルするなど、立地に応じた魅力ある店舗づくりの推進などサービス向上を図ったが、天候不順などによる来客数の減少とFC店の店舗減少などで、売上高は4・7%減の13億4600万円、営業損益は1500万円の赤字(前年同期は2700万円の黒字)となった。本社ビル等の賃貸などのその他事業は、売上高が5・4%減の7400万円、営業利益が10・6%減の3500万円だった。
 通期では、売上高が9・4%増の105億円、営業利益が2・8%増の5億6000万円、経常利益が1・5%増の5億4000万円、当期純利益が4・5%増の2億5000万円と5月発表の予想を据え置いた。