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海外需要に支えられ2ケタ成長 岡野バルブ製造 売上高11・5%増
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電力プラント用部品製造の岡野バルブ製造株式会社(北九州市門司区中町、岡野正敏社長)の07年11月期決算は、売上高117億6300万円で前期比11・5%増、経常利益16億8900万円で同17・3%増の増収増益となった。
国内の電力需要は市場の成熟化から伸び悩んだものの、アジア圏はじめ海外の需要環境が前期に続き好調で、2ケタ増収につながった。利益面では、高い稼働率を維持して原価が安定したことや、施工体制の効率化が奏功し、営業利益は16億3500万円で同18・2%増、当期純利益は8億7800万円で同14・2%増といずれも2ケタ増益を記録した。
セグメント別に見ると、バルブ事業は、国内電力会社の設備投資に伴う新規受注に注力し、海外では中国の火力発電所を中心に、台湾、香港、シンガポールなどに対して積極的な営業を展開、受注実績につなげた。この結果、売上高49億1500万円で同15・1%増となった。メンテナンス事業は、小規模な工事案件を多数確保し、前年並みの受注高を確保、加えてシートリング交換などのグループ独自の特殊工事を増やしたことにより、売上高68億4700万円と同9・0%増となった。
08年11月期の見通しでは、売上高118億2000万円で前期比0・5%増、経常利益14億1000万円で同16・5%減を見込む。海外市場の競争激化や、国内大型プラントの検査工事の繰り延べが予測されることから、減益を見込んでいる。