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水門の自動開閉装置を販売 双日九州
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週刊経済2025年2月19日発行号
初年度導入目標は100台
機械、エネルギー、生活雑貨などの総合商社の双日九州㈱(福岡市中央区天神1丁目、香田篤志社長)は4月から、水門の自動開閉装置「水門ボット」を本格的に販売する。
河川が多い日本で高潮や大雨による水門開閉操作の危険性軽減や作業効率の向上を図る。既存の水門を交換することなくスマートフォンやパソコンから遠隔でハンドルを回せる装置で、自動化機器開発などの㈱オートマイズ・ラボ(福岡市東区多の津1丁目、藤山幸二郎社長)と共同開発した。ソーラーパネルでバッテリー充電が可能で、通信障害発生時には近距離から制御できる機能のほか、停電時には手動でのハンドル操作に切り替えられる。現在、遠賀川や筑後川の支流などに15台の実証機を設置している。2級河川が流れる自治体や水門を使用する工場などに向けて初年度は100台の導入を目指す。香田社長は「水門開閉時は20㎏の圧力を30~40分かけ続ける必要があり、豪雨時には危険が伴う。また、水門を開閉する人の多くが高齢者であるため担い手不足の解消にも貢献したい」と話している。