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水巻町に障害者支援の社会貢献型文房具を納入 福岡県セルプセンター 三菱鉛筆九州販売と共同で
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障害者の就労施設でつくる福岡県セルプセンター(上田正勝会長、事務局=福岡県社会福祉協議会)は11月25日、水巻町に障害者支援につながる社会貢献文具を納入した。
社会貢献型文房具は、就労施設で働く障害者の工賃向上につながる文房具。国内鉛筆メーカー大手の三菱鉛筆株式会社の全商品が「社会貢献型文房具」に指定されていることから、県セルプセンターでは子会社・三菱鉛筆九州販売株式会社(福岡市博多区、川野修剛社長)と共同で取り組む。官公庁が県セルプセンターや会員施設に同社製品を発注する際、袋詰め・箱詰め作業で発生する作業費を障害者の収入増につなげる。センター事務局によると、ボールペン1本の袋詰めで10円以上の収入につながるという。13年4月施行の障害者優先調達推進法に基づき、県内ではほとんどの市町村で調達方針が示されたことから、各自治体への普及を目指す。
県セルプセンター事務局では「障害者優先調達推進法に基づく、社会貢献型文房具の納品は全国初めて」とした上で、「法律の施行で官公庁では障害者就労施設や事業所からの物品やサービスの調達を進めている。セルプセンターと協力することで、官公庁の販路拡大につながることや企業の社会貢献活動にもつながる。ボールペン1本あたり、10円以上の収入向上につながることから、参加企業の拡大につなげていきたい」と話している。2012年度の就労継続支援事業で、最低賃金の保障がない就労継続支援B型事業所の月額工賃は、全国平均で1万4190円に対し、福岡県の平均月額工賃は1万3078円と全国平均を1000円程度下回っている。