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水と炭酸ガスに分解する生ごみ処理機を販売  シー・アール・シー    名称は「シンクピア」


 臨床検査や食品衛生検査、各種環境検査事業の株式会社シー・アール・シー(福岡市東区松島3丁目、江川洋社長)は、このほど微生物を活用し生ごみを水と炭酸ガスに分解する業務用生ごみ処理機「シンクピア─GJシリーズ」の販売を開始した。
 食品衛生の環境対策における新たな事業拡大を目的に、昨年12月、生ごみ処理機メーカーのシンクピア・ジャパン株式会社(神奈川県横浜市、松岡清次社長)と福岡県エリアの販売代理店契約を結んだ。同処理機は、工業排水処理用途で事業化したポリビニルアルコール樹脂製の微生物固定化担体「クラゲール(株式会社クラレ製)」とシンクピア独自のバイオ菌「シンクザイム」、ポリプロピレン製の微生物固定化担体「バイオスター」を活用し、攪拌(かくはん)することで効率良く水と炭酸ガスに分解するのが特徴。腐敗臭を抑制し、メンテナンス作業が簡素化され作業時間の効率化が図れるという。処理容量は1日当たり30kg、50kg、百kg、2百kgの4酒類(標準タイプ)。価格は150万円から880万円まで。特別注文も可能となる。主に食品工場、飲食店、給食センター、レストラン、病院施設を計画しており、初年度年間売上高1億円を目指す。
 同社では「環境関連事業として取り扱いを始めたが、顧客からの反応も好調でこれまで多くの事業者が問題視していたことが認識できた。今後も顧客ニーズに応じた商品提供に努力していきたい」と話している。
同社は1969年7月に設立。資本金は2千万円、従業員数は275人。11年6月期の売上高は58億83百万円。