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株式取得で東京のワンビを連結子会社化 アイキューブドシステムズ


週刊経済2025年1月15日発行号

買付代金4億2千万円

東証グロース上場でモバイルデバイスサービス提供の㈱アイキューブドシステムズ(福岡市中央区天神4丁目、佐々木勉社長)は1月9日、情報漏洩対策ソフトウエアを開発するワンビ㈱(東京都新宿区、加藤貴社長)の株式を取得して連結子会社化した。

昨年12月、ワンビにTOB(株式公開買い付け)を実施し、議決権ベースで53・85%の株式を取得した。買付価格は1株につき1200円で買付代金は4億2千万円。

アイキューブドシステムズは企業で使用するスマートフォンなどの端末を情報漏洩対策の面で統合的に管理するMDM(モバイルデバイス管理)サービスの提供が主力。ワンビも紛失したノートパソコンのデータを遠隔で消去するソフトが主力製品で、顧客は2500社以上。互いに情報漏洩対策のサービスを取り扱っており、開発協力や相互送客などシナジー効果を目指す。

ワンビは2006年設立。資本金は6700万円。従業員数は26人。2024年3月期の売上高は前年比1・4%減の4億6660万円、経常利益は34・5%減の9900万円、当期純利益は40・5%減の7300万円。東京プロマーケットに上場しており、子会社化の後も上場は維持する。

アイキューブドシステムズは2001年1月創業。同年9月設立。資本金は4億1406万円。従業員は130人。24年6月期の売上高は29億4900万円。経常利益は6億6800万円。20年7月にマザーズ(現東証グロース)上場。

佐々木社長は1973年生まれの51歳。長崎県平戸市出身。福岡県内のソフトウェア会社を経て、アイキューブドシステムズを個人創業した。