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株価下落、不良債権処理で経常26%減 ふくおかFG中間期 福銀は7年連続の過去最高益
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株式会社ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、谷正明会長兼社長)の09年3月期中間決算は、経常収益が前年比20%増の1480億6900万円、経常利益が同26%減の188億3600万円、中間純利益が16・6%減の105億9900万円の増収減益だった。11月14日付。
貸出金利息の増強などに努めた結果、経常収益は増収となったものの、米国の金融不安の影響で、保有する有価証券の下落や不良債権処理が増加したことで、経常利益、中間純利益ともに減少した。
銀行別(単体)では、福岡銀行(谷正明頭取)の経常収益は、前年同期比0・5%減の1037億6300万円。本業のもうけを示すコア業務純益は、役務取引等の資金利益の減少を資金利益の増加でカバーしたことで、同2・2%増の297億5400万円で7年連続過去最高益を更新。経常利益は、取引先企業の業績悪化による不良債権処理の増加、保有する有価証券の減損処理が発生したものの、福岡銀行が持つふくおかFG株式の売却に伴う売却損がなくなったことで、同97・7%増の163億3300万円、中間純利益は同97・2%増の92億6200万円だった。熊本ファミリー銀行(熊本市水前寺6丁目、鈴木元頭取)の経常収益は、前年同期比3・4%増の181億1900万円。コア業務純益は、国内資金利益の減少を経費削減がカバーし、同0・3%減の35億6000万円、経常利益は、不良債権処理額などが減額したことで、11億9800万円の赤字から23億1800万円、中間純利益で19億5900万円の赤字から21億7900万円にそれぞれ黒字転換した。親和銀行の経常収益は、前年同期比3・3%減の266億2400万円。コア業務純益は、店舗統廃合や不良債権処理による貸出金利息の減少などの影響で、同27・9%減の44億円。経常利益は992億の赤字幅が877億7500万円縮小し、44億4900万円の赤字。中間純利益は、貸倒引当金の取り崩し益を計上したことで、1005億5500万円の赤字から54億5700万円の黒字に転換した。