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東京にHD設立、持ち株会社体制に  ケセラセラジャパン    飲食業の子会社で海外進出を計画


 広告企画、制作事業の株式会社ケセラセラジャパン(福岡市中央区大名2丁目、石井陽介社長)は8月1日、東京都中央区銀座6丁目に株式会社ケセラセラホールディングスを設立し、持ち株会社体制に移行した。
 経営の多角化や今後の海外進出を視野に、管理体制と機動性の向上を図る。ケセラセラホールディングスは11年10月に開設した東京支社内に設立。資本金1550万円。社長は石井陽介社長が兼任する。傘下にはケセラセラジャパンに加え、9月1日に設立した飲食業の株式会社ケセラセラフーズ、デザイン制作事業を10月1日に分社化し設立する株式会社キューディーの3社を置く。
 同社では主力の広告業での海外展開を目指しており、まずは飲食店での米国進出を計画。9月1日、福岡市中央区大名1丁目にイタリアンレストラン「トムアンドジェリー」をオープンし、10月には東京都に2号店を出店。その後はニューヨークなどを出店候補地としている。同店は店舗面積73平方m。客席数は35席。平均客単価は3000円。スタッフは6人で、営業時間は昼の部が午前11時半から午後3時、夜の部が午後5時から翌午前5時。
 石井社長は「当社は人間性を重視するフィロソフィーを軸に企業成長を図っている。既存事業の営業職や技術職だけではなく、飲食業参入によって接客業で新たな人材を育成、確保し、組織力を高めていきたい」と話している。
 同社は石井社長が創業した株式会社ケセラセラ(大阪市、鎌田健之助社長)の福岡支社が分社化し10年8月に設立。資本金は1000万円。従業員数は約70人。