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来年めどに新華社、中国銀行の拠点を福岡市に開設  李・駐福岡中国総領事    航空休止路線の復活も


 駐福岡中国総領事館(福岡市中央区地行浜1丁目)の李天然総領事は11月23日、熊本県荒尾市の三井グリーンランドホテル・ブランカで講演、来年の早い時期をめどに国営通信会社・新華社通信社と中国第2の商業銀行・中国銀行の支局、支店を福岡市内に開設することを明らかにした。また、現在、休止中の福岡と広州、瀋陽を結ぶ航空路線が10月28日に復活したことや、福岡と北京とを結ぶ直行便の就航に向けた準備を進めていることなども話した。
 講演会は荒尾市の前畑淳治市長が会長を務める荒尾市日中友好促進会議主催の「日中友好の集い」。李総領事は、「九州と中国」をテーマに約1時間にわたって講演、「日中関係が非常に悪くなっているときに駐福岡総領事に就任したが、日中交流に対する皆さんの熱意はヒシヒシと感じている」とした上で、「民間交流の推進、経済交流の深化といった実務的交流を積極的に進めている。その中で、来年の早い時期に新華社の福岡支局、中国銀行の支店をオープンさせる。航空路線では休止路線の福岡―広州、瀋陽線が10月末から復活させており、福岡―北京を結ぶ直行便の開設にも全力で取り組む」と話し、緊張が続いている日中関係改善に全力で取り組んでいることを強調した。そのほか、李総領事は、一人っ子政策や急速な経済成長に伴い、中国でも少子高齢化が進んでいることや、環境問題が深刻な問題になっていることを紹介、日本との相互協力の必要性を訴えた。