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昨年12月は前年比1・7%減の392億円  九州・沖縄地区百貨店売上高    衣料・食料品振るわず


 九州百貨店協会に加盟する九州・沖縄の百貨店(17店舗)の20昨年12月の売上高は前年比1・7%減の392億7500万円(100万円以下は切捨て)で、2カ月ぶりのマイナスとなった。
 冬のボーナス支給、消費増税前の駆け込み需要を背景に、家電(13・8%増)、美術・宝飾・貴金属(5・5%増)などのほか、クリスマス商戦を軸にラグジュアリーブランドを含む身の回り品が前年を上回ったが、主力の衣料品や食料品が振るわず全体では前年比マイナスとなった。
 内訳は雑貨が2・6%増の45億4400万円、身の回り品が1・1%増の40億9000万円、家庭用品が0・7%減の20億9200万円、食料品が1・5%減の148億7600万円、衣料品が4・1%減の119億3600万円だった。

 福岡市は3・7%増で2カ月連続プラス

 また、福岡市の13年12月の売上高は同3・7%増の240億7000万円で、2カ月連続のプラスとなった。
 住宅市場の活況や増税前の大型消費財の駆け込み需要で、家具が28・0%増と前年を大幅に上回った。美術、宝飾、貴金属も2けた増(14・2%増)と増勢を維持した。
 内訳は身の回り品が9・0%増の42億7100万円、雑貨が7・8%増の29億8400万円、衣料品が2・2%増の70億5800万円、家庭用品が2・0%増の8億1600万円、食料品が1・4%増の74億900万円だった。

 2013年市内百貨店売上高は2・2%増の1982億円

 また、2013年1月~12月の市内百貨店(4店舗)の売上高は、前年比2・2%増の1982億7300万円だった。年始からアベノミクスによる景気回復への期待感、株高により消費マインドが好転。さらに翌年4月の消費増税への駆け込みも背景に年間を通して高額商品が好調に推移した。特に美術・宝飾・貴金属が多くの月で2けたの伸びを示し、全体をけん引した。