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春日市に新築戸建て住宅活用の民泊 東京の一建設
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週刊経済2025年4月2日発行号
4月1日オープン
分譲戸建住宅などの一建設㈱(東京都豊島区、堀口忠美社長)は㈱SmartInn(福岡市中央区大名2丁目、松木駿社長)と協業し、4月1日、春日市千歳町2丁目に新築戸建て住宅活用の民泊施設「HAJIME STAY KASUGA」をオープンした。民泊施設の展開は今回が初めて。
福岡県の民泊需要の高まりを背景に、同社が建設する新築の戸建て住宅を活用するもので、SmartInnが宿泊者の管理や清掃まで全て担う。場所は、春日市役所北口交差点そば。4棟並んで建設し、延べ床面積はそれぞれ、1号棟93・15㎡、2号棟98・82㎡、3号棟101・24㎡、4号棟は96・79㎡。全て2SLDK3階建てとなっており、棟ごとに異なるコンセプトを設定。国内旅行やインバウンド旅行客、ファミリー、グループ、カップルなどの滞在を想定しており、自社で実施する分譲住宅購入者調査などの結果をもとに顧客のニーズを反映した「ちょうどいい」家を実現した。宿泊プランは、1棟貸しで1泊5万円。今後、連泊時の割引対応や戸建て住宅の相談客への提案などを検討していく。また、SmartInnが提供するサービスにより、宿泊者はスマートフォンでチェックインやチェックアウト、施設情報閲覧などが可能になる。さらに、各棟に騒音センサーを設置。予約時の注意喚起と騒音センサーによる警告、スタッフの訪問の3段階で近隣への配慮をする。3月21日時点で1号棟のみの予約受付を始めており、その他の棟もインターネット環境が整い次第開始する。
同社は「全国で年間9千棟、県内で400棟以上の分譲戸建住宅を供給する強みを生かし、見学だけでは分からない戸建て住宅の住み心地を実際に泊まって体験できる、新しい宿泊スタイルを提供する。金利上昇の影響で住宅ローンの負担が増す近年、住宅購入のハードルは上がっている。購入を検討している人の不安を解消するとともに、賃貸としても快適な暮らしを実現できることを体感してもらいたい。さらに、利回りが良い物件を求める個人投資家へのPRとしての狙いもある」とした。