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早良区百道3丁目に「学びの多様化学校」 福岡市


週刊経済2025年4月23日発行号

学校名は「百道松原中学校」

福岡市(高島宗一郎市長)は4月1日、福岡市早良区百道3丁目の福岡市教育センター内に学びの多様化学校「百道松原中学校」を開校した。不登校を経験した1年生23人、2年生29人、3年生43人の計95人が入学し、新たな一歩を踏み出した。

「学びの多様化学校(旧:不登校特例校)」は、不登校生徒の実態に配慮した教育課程を編成し、学習機会確保を目的とする学校。国の加配制度を活用し、一般的な学校より多く教員数を確保するほか、スクールカウンセラーとソーシャルワーカーを週4日配置する。朝や放課後のゆとりを持った1日4時間を基本とし、授業時数は通常よりも245時間短い年間770時間。新設した「創造・表現」は音楽、美術、技術・家庭を合科したもので、週3時間のうち1時間を使って生徒自身が学習したい分野を選択し学ぶ。

図書室などの一般的な設備のほか、面談室や相談室を設置し、生徒の悩みに寄り添う。コミュニケーション能力向上を目指し、朝の会と帰りの会でゲームやストレッチなどのショートエクササイズを取り入れ、社会的自立精神を育む。

廣瀬知己校長は「不登校を経験した子どもたちと新たな一歩を踏み出せる学校を作っていきたい」と話している。