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旧北九州空港跡に建設中の新病院が5月1日に開院  九州労災病院    救急、がん診療を充実


 独立行政法人労働者健康福祉機構・九州労災病院(北九州市小倉南区葛原高松1丁目、糸満盛憲院長)が、同区曽根北町の旧北九州空港跡地に建設している8階建て新病院は5月1日に開院する。総事業費は約230億円。
 老朽化や通院者の利便性向上を目的に06年度に着工、3月末に完成する。工事進ちょく率は90%強に達し、内装工事や駐車場など付帯設備の整備を進めている。 敷地面積は4万7824平方m。建築面積1万2192平方m、鉄筋・鉄骨コンクリート造り、一部鉄骨造り8階建て延べ床面積3万4385平方m。
 フロア構成は1階が外来診療室、放射線設備、高気圧酸素治療室、地域医療連携室、救急室、売店など。2階は病理・検査科、薬剤部、厨房・栄養管理室、理容室、美容室、レストラン、リハビリテーションセンター、病院利用者向け図書室など、3階は手術室、ICU(集中治療室)、講堂、4階は事務・管理部門と病棟、5階から8階は病棟。屋上にヘリポートを設置する。病床数は現在の535床(一般病床439床、ICU病床6床、回復期リハビリ病床40床、障害者病床50床)から450床(一般病床444床、ICU病床6床)に削減する。 駐車場は31台増の425台収容。
 今回の新築移転に伴い、救急医療やがん治療を充実。がん治療では最新の放射線治療「リニアック」を導入し、がん診療連携拠点病院の指定を目指す。 また、医師不足で07年度から休診していた産婦人科を4年ぶりに再開する。同病院総務課は「今回の新築移転で、救急医療やがん治療を強化し急性期病院に特化する。また、4年ぶりに産婦人科を再開することで総合的な入院医療体制が整い、より一層の地域医療の充実を目指したい」と話している。