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新青果市場は2月12日開場 福岡市 名称は「ベジフルスタジアム」
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福岡市が市内3カ所の青果市場を統合・移転する新青果市場(福岡市東区みなと香椎3丁目)が2月12日に開場、取引を開始する。
名称は「ベジフルスタジアム」とし、アジアを視野に入れた九州の青果物流拠点を目指す。新市場は敷地面積14万9691平方m。市場内の建物は、2階建て・延床面積約3万9003平方mで相対取引の卸売場、仲卸売場などがある「卸売場西棟」、3階建て・延床面積約3万2387平方mで、せり取引の卸売場、仲卸売場、買荷保管積込所などの「卸売場東棟」、3階建て・延床面積約1万6213平方mで、関連店舗や関連団体が入居し、食品衛生検査所、料理教室などを備える「市場会館棟」で構成する。新市場では、卸売場の大半を密閉式の定温卸売場として整備し、定温部分を現市場の約7倍に拡大してコールドチェーンの充実を図った。また、出荷前検査の対象を市内産のみから市外産へ拡大し、残留農薬検査を充実させる。施設内には見学通路を設けているほか、市場会館棟には一般客も利用可能なレストランやイベント広場を整備。見学や料理教室など、一般消費者向けのイベントも構想している。
開場に先立ち、1月27日に開かれた開場記念式典で、高島宗一郎福岡市長は「ベジフルは青果物、ベジタブルとフルーツを合わせたもの。そして、スタジアムという名前には、市場の競りが行われる場所のイメージを、公正な競争が行われる競技場になぞらえた。九州の成長、青果物のブランディングの役割を果たしていきたいという思いが詰まっている。さらにアイランドシティに立地し、港湾エリアに隣接した九州産青果物の拠点として、アジアをはじめ海外マーケットの開拓も進めていきたい。ここベジフルスタジアムから出荷された青果物は安全・安心で新鮮、というブランドを確立し、消費者の皆さまから選ばれる青果物として、国内外に九州産青果物のアピールをしていくことで、生産者の皆さまの所得の向上にも貢献していきたい」とあいさつした。