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新規顧客獲得で増収  高杉製薬 経常は価格転嫁未達で51%減の1億円


 無機化学薬品加工業、卸の高杉製薬株式会社(糟屋郡屋町、髙杉義明社長)の08年12月期決算は、売上高が36億5900万円で前年比2・0%増、経常利益が1億600万円で同50・8%減の増収減益となった。
 売上高は仕入価格高騰により苦戦したが、07年広島県廿日市市での物流拠点開設による中国・四国地区での新規顧客獲得で増加した。一方、経常利益は価格転嫁の未達と法律順守のための設備手直しで減少した。今期は、自動車や電子部品等の操業率低下や工場閉鎖による販売量低下が見込まれ、売上高32億9000万円で同10・0%減、経常利益は売上減少のスピードに固定費削減のスピードが追い付かず、7400万円で同30・1%減の減収減益を見込んでいる。髙杉社長は「今期の見込みは厳しい数字を設定しているが、ピンチをチャンスととらえ、堅実な事業展開を進めていきたい」と話している。
 同社は、1939年3月創業、1948年4月設立、資本金4800万円、従業員数75人。髙杉社長は、福岡市博多区吉塚出身、1959年10月14日生まれの49歳、東京大学経済学部卒、趣味はゴルフ。