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新社長に山本崇裕副社長が就任  福岡金網工業    山本健重社長は代表権のある会長に


 コンクリート用の金網を製造、販売する福岡金網工業株式会社(福岡市博多区吉塚1丁目)の新社長に6月1日付で山本崇裕(やまもと・たかひろ)副社長が就任した。山本健重社長は代表権のある会長に就いた。来年、設立50周年を迎える時期に合わせ、体制の若返りを図る。
 山本新社長は福岡市博多区出身。1973年1月23日生まれの43歳。第一経済大学(現日本経済大学)経済学部卒。97年4月同社に入社。98年から約2年半熊本工場に勤務し、その後本社で営業職などを経験した後、06年6月から副社長を務めていた。趣味は絵画、水泳、映画観賞など。山本社長は「主力とするコンクリート2次製品の販売状況は頭打ちとなっているのが現状。厳しい市場競争のなかで新社長に就任したことで責任を感じている。工場で働く社員の高齢化も進んでいるので、産業用ロボットの導入も検討中。労働環境の改善にも注力していきたい」と抱負を述べた。

 約1億5000万円投じインドに新工場と現地法人設立

 また同社は約1億5000万円を投資して、15年7月から進出していたインド・グジャラート州の拠点内に新工場を建設、今年9月をめどに現地法人を設立する。新工場は9月頃に着工し、来年春の稼働を予定している。
 これまでは同社の取引先が保有する工場内に機械を置いてコンクリート2次製品用の金網を製造していたが、今回新たに敷地内に新工場を設け、現地法人を設立するもの。現地法人の概要については協議を進めている段階で現時点では非公表。約7万5000平方mの敷地内に、平屋建てで床面積2000平方mの新工場を建てる。従来のコンクリート用補強金網やコンクリート製の塀などを中心に製造、販売する。新工場の稼働で、インド工場は現在の月産10トン体制から、10倍の100トン体制になる見込み。国内の既存工場の合計生産能力は年間6000トン。新工場では日本人4人と現地スタッフ30~40人程度を配置する方針。
 同社は1967年12月設立。資本金3000万円。山口、宮若、伊万里、田川、鹿児島、沖縄、海外ではインドに工場を置き、従業員数は全体で約100人。15年5月期の売上高は18億6800万円。