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新社長に假屋勝取締役営業本部長 SmartEbook.com 安嶋社長は退任
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電子書籍コンテンツを手掛ける株式会社SmartEbook.com(福岡市博多区祇園町)の新社長に2月19日付で、假屋勝取締役営業本部長が就任した。創業者の安嶋幸直社長は退任した。
前期業績の悪化を受け、経営責任を取り辞任したもの。假屋氏は東京都出身。1975年9月29日生まれの39歳。永福高校(現・都立杉並総合高校)卒。1998年1月株式会社エムティーアイ入社、2000年3月同社入社、01年5月営業本部長、04年5月執行役員兼社長室長、05年3月執行役員兼経営企画部長、06年1月から取締役営業本部担当を務めていた。同社では「今後は経営資源の合理化を図りながら、整備、確保できたリソース(グローバルebook、プラットフォーム、流通チャネル、コンテンツ、特許、ビューワーアプリケーションなどを活用し、収益性を大幅改善する方針」とコメントしている。
先行投資で赤字幅拡大
また同社の2013年12月期連結決算は、売上高が前年同期比2・6%増の4億6100万円、経常損失が13億5700万円(前年同期は9億2200万円の経常損失)だった。
世界各国の現地通信キャリアとBtoBtoCのビジネスモデルで協業を促進。継続的にプラットフォーム、ビューアアプリケーションの開発と、コンテンツタイトルの拡充に投資した。コンテンツ事業では複数のエリアで順次新規サービスが開始されたが、まだ初期の段階で収益への寄与は少なかった。しかしマスターライツ事業において海外で保有していたライツの販売を積極的に展開したことにより、売上高は全体として微増となった。利益面では国内事業の売上拡大で、主にBtoC向けの電子書籍サービスに対して積極的なプロモーションを行ったことで広告宣伝費が増加。また、営業外で円安基調に伴う為替差益の計上があったが、売上収益が伸び悩む中で減損損失、英国子会社の連結除外に伴う為替換算調整額取崩額、海外債権に対する貸倒引当金繰入額などの特別損失を計上し、赤字幅が拡大した。営業損失は13億8800万円(前年同期は10億300万円の営業損失)、当期純損失は22億200万円(同10億1700万円)。今期予想は「市場環境の変化が激しく、不確定要素が大きいため合理的な予想値の算定を行うことは困難」とし、発表していない。
同社は2000年3月設立。資本金41億4100万円。