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新大学院は自動車と感性学でスタート  九州大学    統合新領域学府の概要発表


 九州大学(福岡市東区箱崎、梶山千里総長)は、09年度から開設する新大学院「統合新領域学府」の概要案を固めた。自動車と感性学をテーマとする2専攻でスタートする予定。
 今回の概要案では、昨年11月に構想を発表した自動車に特化した「オートモーティブサイエンス専攻」に加え、感性に焦点を当てた「ユーザー感性学専攻」の構想が明らかになった。これは、04年に同大学が創設した研究機関・ユーザーサイエンス機構(略称・USI。08年度で解散予定)の研究を継承するもので、人間の外界に対する感性に関する研究を進める。「感性科学」、「感性コミュニケーション」、「感性価値マネジメント」の3つの教育課程(コース)を設ける予定で、修士課程定員は30人。将来は研究所、企業、行政、NPOなどで活躍する人材育成を目指すという。
 同大学院は、当初この2専攻でスタートするが、10年度をめどにさらに1学部開設する予定。これに関する詳細は発表されていないが、計画資料では「ライブラリーサイエンス専攻」という名称で提案が出されているという。