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新品種のブランド甘柿・秋王を本格出荷  県農林水産部    首都圏や県内百貨店などを販路に


 県農林水産部は10月20日、甘柿の新品種・秋王(あきおう)の出荷が本格化したと発表した。
 秋王は、市場に広く出回っている富有と太秋の交配によって誕生した県産限定の新品種。赤身の強い橙赤(とうせき)色で糖度18度以上。甘柿では初めて種がほとんどないのが特徴。さらに「サクサク感」を出した食感を持たせたことで、これまで柿を敬遠してきた若年層への広がりにも期待している。今年の生産量は約20トンの見込み。現在、甘柿の生産が盛んな朝倉市、うきは市のほか、久留米市、飯塚市、八女市で生産され、出荷販売は各地のJAではなく、JA全農ふくれんが一元的に取り扱い、首都圏や県内百貨店、高級果物店を中心に出荷する。
 今後、県では小川洋知事によるトップセールスを含めた販売促進活動に取り組むほか、冷蔵保存の改良を支援することで、流通時期の長期化や価格の安定化も目指す。秋王は昨年秋に7トンを出荷。市場を通じて首都圏や福岡市内の百貨店、高級果実店への契約取引に限定していた。昨年の市場流通価格は1キロあたり約1000円で販売されていた。