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文科省から世界トップレベル研究拠点プログラムに採択  九州大学    水素研究施設など評価


 国立大学法人・九州大学(福岡市東区箱崎、有川節夫総長)は、文部科学省が公募した2010年度「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択された。
 提案した「カーボンニュートラル・エネルギー研究拠点」構想で同大学の持つ水素研究施設と若手研究者の育成環境が評価された。拠点構想責任者の村上敬宜副学長と、拠点長候補で米国イリノイ大学で理論応用力学を専門とするペトロス・ソフロニス教授は15日の共同記者会見で、2013年度末までに世界各国の若手研究者ら2百人を集め、持続可能な水素エネルギー社会の実現を目的とした新しい研究拠点を作る構想を発表した。このほか、拠点長の指導力や各研究領域の研究テーマの立案、計画、進捗状況などを評価する外部アドバイザリー委員会を設け、英語を公用語化することで世界レベルの拠点研究を構築する計画も示した。ペトロス教授は「世界各国の研究者がアイデアを出し合い刺激的な環境の中で若手研究者が育成されることで、九州大学、そして日本の大学の研究組織変革のモデルになりたい」と話している。
 WPIは文部科学省が基礎研究機能の向上と国際競争力を強化するため07年に創設。同年、東北、東京、京都、大阪の4大学、独立行政法人、物質・材料研究機構の5拠点を採択していた。今回、低炭素社会への貢献を条件とする環境領域で新規1拠点を公募し、応募した9機関の中から唯一、九州大学が選ばれた。