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敷地内に建設中の6階建て設計技術棟が完成  三菱電機パワーデバイス製作所 3月10日開所


 三菱電機グループで、省エネ・省電力に必要不可欠なパワー半導体を生産する三菱電機株式会社パワーデバイス製作所(福岡市西区今宿東1丁目、眞田享所長)が、総投資額25億円をかけ、敷地内4工場跡地に建設していた6階建ての設計技術棟がこのほど完成し、3月10日に開所した。
 これまで製作所内に点在していた営業、設計、開発部門を集約し、SICといわれる次世代パワー半導体の開発、製品化を進める。名称は「パワーデバイスイノベーションセンター(PIセンター)。建築面積は約1900平方m。鉄骨造り4階建てで延べ床面積は約1万1000平方m。建物の中心に吹き抜け階段を設置、各フロアにオープン打ち合わせ用のベンチシートを設けたほか、執務エリアでは部門間の壁を取り除いた仕様を採用し、社内のコミュニケーション環境の向上を目指す。また、断熱性を向上させるために複層ガラスを採用したことや、吹き抜けを活用した自然採光、自然排熱、自然換気のシステム導入、人感照度センサーのLED照明を導入することで、建物全体で省エネ、省電力を進めている点が特徴。フロア構成は1階がエントランス、ショールーム、2階が管理部門、3階から6階までが設計、技術開発部門。最大収容人数は850人。
 3月6日には竣工式があり、三菱電機半導体事業部の柵山正樹執行役副社長、眞田享所長がそれぞれ記者会見し、次世代半導体の開発、生産に全力で取り組みたいと意気込みを話した。
 同製作所が生産するパワー半導体は、省電力、省エネにつながる機能を持つ製品で、民生用、産業用ともに需要があり、世界シェアはトップクラス。今回、福岡県と福岡市のグリーンアジア国際総合戦略特区の指定法人を受け、昨年3月から建設を進めていた。