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情報流出防ぐiOS端末向けカメラサービス  TRIART    トヨタ九州と共同開発


 暗号化処理など通信関連のソフトウェア開発、有限会社TRIART(トライアート、飯塚市川津、今津研太郎社長)は8月12日、企業内の機密情報を保持したままiOS端末(iPhone、iPad)のカメラ機能を業務で活用可能とするカメラソリューション「XCOA-CAM(クロスコア-カム」の販売を開始した。
 同社はIT分野のセキュリティの研究を重ね、暗号化技術「XCOA(クロスコア)」を保有・運用しており、この暗号化技術を応用した高いセキュリティを確保するシステムを開発している。クロスコア-カムは、トヨタ自動車九州株式会社(宮若市、二橋岩雄社長)と共同開発したもので、今年2月から同社の車のデザインなど、情報漏えいを防ぐための管理業務に導入。6月にはこれまでの静止画撮影機能に加え、動画撮影機能も新たに追加し、今回一般販売するもの。今後は、トヨタ自動車グループへの販路拡大も視野に入れている。 
 クロスコア-カムは、iOS端末にインストールすると、標準搭載のカメラ機能を含むあらゆるカメラ機能を利用できない状態にさせ、専用のアプリでのみ静止画・動画を撮影可能とする。カメラ起動時にユーザ認証し、撮影可能なユーザを限定。撮影データは専用サーバに自動的にアップロードさせ端末内に残さず、サーバ内のデータを閲覧可能なユーザは撮影者と管理者のみに限定することで、情報の流出を防ぐことができるという。企業内で新しい商品の意匠情報管理や、医療現場での電子カルテによる患者情報管理など、さまざまな利用を想定する。参考価格は150万円からで初期導入費用は別途見積り。現在は販売代理店を募集している。同社では、「情報を管理する際に文字だけでなく、写真や動画を登録することで正確な情報共有の促進化を図れる。個人情報を扱う場で広く活用してもらいたい」と話している。
 同社は2003年1月設立。資本金1000万円。クロスコア技術を応用した最近の開発実績には、iOS向け遠隔医療診断支援システム「XMIX(エクスミクス)」がある。
 今津研太郎社長は、1977年1月生まれの37歳。九州工業大学情報工学部卒。情報技術研究家。学生時代に技術研究を中心事業の同社を設立。以来、東京ガールズコレクションやトヨタ自動車九州のセキュリティシステムなど世界初の仕組みを多数提供。現在は、熊本大学医学部に所属し、医療におけるIT技術革新を推進している。