NEWS

  • 地域

志免町田富に国内最大級の複合型中古書店  九州TSUTAYA    新刊本合わせ55万冊販売


 書店、レンタルDVD店舗を展開する株式会社九州TSUTAYA(福岡市中央区今泉1丁目、鎌浦慎一郎社長)は7月22日、粕屋郡志免町田富1丁目に国内最大級の複合型中古書店「TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免」をオープンした。
 中古書籍43万冊、新刊本を合わせると55万冊となる旗艦店として出店したもので、株式会社TSUTAYA(東京都、中西一雄社長COO)の地域会社が旗艦店を手掛けるのは初めて。書籍は「価格が選べる本屋」として中古本と新刊本を並べて販売。このほか、DVD・CDのレンタル、販売、リサイクルや文具雑貨の販売、TSUTAYAオリジナルスマホのTONE売り場に加え、3つの飲食店が入居する。今秋をめどにビザの宅配と古書の買い取りを組み合わせた事業も開始する考えで、今後は同店をモデルに居抜きを活用した低投資型店舗を九州一円へと展開していく。
 場所は県道68号線沿いの「田富下深」交差点南側。ホームセンター跡の居抜き店舗を活用し、通常の5分の3程度の投資費用で抑えた。駐車台数は230台。2階建てで、1階が売り場、2階が倉庫、事務所、駐車場。売り場面積は2700平方m。飲食店は株式会社フルタパン(福岡市東区松崎2丁目、古田量平社長)が運営する「国産小麦パン工房フルフル」、井崎珈琲有限会社(同市博多区那珂6丁目、井崎克英社長)とコラボし自社運営する「HONEY COFFEE」と、株式会社遠藤商事(東京都、遠藤優介社長)のFC店舗として1枚350円から販売する窯焼きピザの「ナポリス」が入居する。室内公園も設置し、子どもが遊べる場を提供する。
 営業時間はTSUTAYAが午前9時~翌午前1時まで、HONEY COFFEEが午前9時~午後11時まで、国産パン工房フルフルが午前9時~午後7時まで、ナポリスが午前11時~午後11時まで。スタッフは川島豊館長を含む約100人。車で10分以内を商圏とし、ターゲット層は子どもからシニアまで幅広く、商圏人口は10万人を見込んでいる。また、2階倉庫は西日本から集めた中古書の物流拠点として活用する。鎌浦社長は「充実の品ぞろえに加え、日常会話を楽しめるカフェを併設するなど本と笑顔を提供し、ネット書店に負けない価値を創造、提案していきたい」と話している。
 同社はTSUTAYAの地域会社として2016年4月に設立し、資本金1000万円、従業員280人。